防衛施設技術は、防衛施設を中心とする建設工学、自然科学及び軍事工学から構成される極めて多角的な総合技術です。
一般社団法人 防衛施設学会は、防衛施設技術を中心とする関連分野における我が国唯一の学会です。米国には、同様の目的を持つ学会として、1920年に設立された米国軍事技術者協会(Society of American Military Engineers : SAME)があります。
本会が調査・研究の対象とする防衛施設技術へのアプローチは、工学・科学の分野のものに止まらず、危機管理の観点からのアプローチも必要であり、極めて多岐にわたる分野の技術結集が要求されます。とりわけ施設防護の技術は、近年の世界情勢の変化などによって益々その重要性が高まってきており、更なる技術発展が期待されているところです。
防衛施設技術の向上発展に寄与することを目指して、1962年、関係する各官庁の技術者・研究者が集い「防衛施設技術研究会」が創立されました。爾来、全国に7つの支部を置き、最大700名強の会員数を擁し、40年以上にわたって研究発表会及び特別企画講演会、並びに見学会の実施、会報の発行等、活発に学術活動を展開してきました。
この会をさらに発展させ、対外的に活動範囲を拡大していくため、2004年4月、「防衛施設技術研究会」は、「防衛施設学会」として組織変更を行いました。
その後、更なる公益活動の強化等を図るため、2016年3月、「一般社団法人 防衛施設学会」へと再び組織変更を行い、現在に至っています。
防衛施設学会では、今後も、関係官庁のみならず関連技術をお持ちの一般企業の技術者や研究者の参加を募り、これまで以上に広範かつ活発な学会活動を展開していきます。 |